2012年12月24日月曜日

中野剛志という官僚の考えがすごい

24:07あたりから注目。


http://www.youtube.com/v/-PEDiog4xXI?start=1447

公務員って言うのは、民間と比べるとはるかに生活が安定している。身分が保証は、厳密に言えばされてはいないんですけれども、民間に比べればはるかに生活は安定しているんですね。で、私が公務員に魅力を感じた理由の一つは、これは誤解を恐れず有り体に言うと生活の安定なんですね。
なんか、生活の安定を求めるのは消極的みたいなことを言ったりするんですけど、これは全然違って、リスクの多い人生だと自分の言いたいことを言うってことをやっぱりできないわけですね。
つまり、公務員がなぜ生活が安定しているかをもう一回考える必要があって


例えば、マスコミが悪いとか皆さんおっしゃいますが、マスコミだって広告収入が必要ですから、そうそう楯突いたりできないわけです、広告主とか経済界とかに対して。あるいは世論とか部数とかありますから。

政治家の先生はお国のために働いていただきたいし、そういう覚悟の方多いと思いますが、選挙で通らないと困るわけで、現に日本の場合は私の知る限りでは、お国のために頑張った先生ほど、選挙でみんなで叩いたり落としたりしているケースが少なくないんですね。そうすると、政治家としての地位が危うくなるのでしたら、やりたいことできないし、特に政治家の先生の場合はお金がかかるので、生活がかかっちゃうと。生活がかかっちゃったら、言いたいこと言えないわけですね。

で、民間も、もちろんそうで、民間企業はそれこそ生活がかかっていますし、そもそも忙しくてそうそう天下国家っていうことに係り合う暇もないわけですし、係り合っても、あまりお客様から批判されるようなことを、正しいからと言ってやって商売ができなくなると家族が路頭に迷うってことがある。そうすると、ビクつくのは全然しょうがないことなんです。

しかし世の中、多数派が勝つとは限りません。いや、たいてい間違えるわけなんです。
みんなが間違った方向に突っ走ったときに、そうじゃないんだって言う人たちが必要で、そういう人たちは世論の動きとかに関係なく、身分を保証して、生活の安定を得た上で言うべき存在が必要です。

例えば裁判官はそうですよね。司法と言うのがまずそうです。これは世界的にもそうです。いくつかそういうポジションが必要で、あと2つあるとしたら、1つはやっぱり官僚制なんですよ。だから官僚はマスメディアに煽られた世論に迎合してはいけない。なぜならば迎合しなくても正しいことを追求できるように生活が安定しているわけですね。もちろん官僚がいつも正しいってことを言ってことではなくて、でもこういうことですってことも言ってオプションを示して、オプションも示さずに物を言えないってことになると危険なので。しかも最後は、日本は誰がなんといおうと、政治主導なんです。僕は全然、官主導だなんて思っていなくて、大臣が任命権を持っています。だから政治主導であるということは日本は制度的にも実質的にも間違いないので、官僚は思いのままなんてできやしないんです。だから、逆に言うと官僚は世論に流されずに、自分たちが思うことを、オプションを示すとか、もっと言うと叩かれてナンボの世界で、しかも国民だっていろんな情報が錯綜している中、煽られたりして一瞬間違えた判断をするかもしれない。まぁ正しいかどうかは別として、例を挙げるならば、あれだけの原発事故が怒れば、誰だって一瞬 脱原発と思うわけです。だけども一年経ってみると、そう簡単でないことは明かです。そのときに原発はみんな心理的にやばい状況でまずいと思ってるんだけど、必要なんだというようなことを言う存在がやはり必要で、それは今の瞬間流されやすい世論と関係なく頑張ることで、次の年、いや5年後、いやヘタすると10年後、20年後、その官僚が死んだ後に歴史的に判断してもらう、そういう存在が必要で官僚とはそのために生活が安定している。

もう一つは大学、とりわけ国立大学の先生方ですね。この先生方も同じように勝手放題やって勝手な研究やったって大学の職で食っていけるんですね。



そういった存在の人々が立ち上がらなければいけないわけです。ところがもし世論に迎合するとこれは身分保障って言う特権だけもらってズルやっている。大学の先生もそうで、大学の先生と官僚って言うのは、生活の安定という特権をもらっているのだから、使わせてもらおうじゃないか、ということでやらなきゃいかんのです。もちろん、左遷とかあるかもしれないけれど、食えなくなるわけじゃないんだから、余裕なわけですよ。そりゃ、食えるか食えないかを覚悟して働いている民間の人とか政治家の先生に比べれば全然御の字なんですよ。その特権をもらって、世論に迎合するなんてことは、これはとんでもない話で、そのことをもう一回皆さんにご理解をいただきたいというような気持ちもございます。

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